11月6日
3連休後の月曜日です。
昨日は、小浜コミュニティセンターで
「ふるさと祭り」があり、コミュニティセンターは
来場者でに賑わっていました。
それぞれの団体が色々な工夫をして催し物をしていて
みなさんとても楽しそうでした。
ホールに4年生の子どもたちの作品掲示
和室では、PTA企画の「ヨガ」が行われました。
(写真はありません。)
さて、今日はものすごい風で、
雨が降っていないことが幸いでした。
強い風の中、みんな元気に学校に向かって
歩いていました。
さて、今日は、食文化館の館長さんにお越しいただき
小浜の魚や漁業についてお話をいただきました。
これは、何で分けているか分かりますか。
魚は、養殖魚と天然魚に分けられます。
小浜湾の写真です。
日本海側唯一のリアス海岸です。
ギザギザの地形をしています。
そのことがたくさんの魚が卵を産みにきて
プランクトンもたくさんいます。
続いてこの写真を見てください。
なんだか分かりますか。
鯖街道がキーワードになります。
鯖街道について言える人いますか。
「鯖を運んだ道かな?」
小浜は御食国、つまり御食の国でした。
(天皇家への食材を運ぶ道)
鯖街道は、海と都を繋ぐ道(小浜から京都へ)
魚や塩、野菜や米などを運んでいました。
小浜は鯖街道のスタート地点(起点)です。
小浜から京都までは70キロ。
どうやって運んだのでしょうか。
「馬かな。」
鯖を背負って運んでいました。
大体一昼夜。
腐らなかったのでしょうか。
「氷や水!」
昔は氷は簡単には手に入りませんでした。
若狭の海からの恵みである塩をふりかけて
京都を目指しました。
今から84年前の写真を見ると
鯖がたくさん獲れていたのが分かりますね。
48年前の写真を見ても大漁ですね。
大正時代は、荷馬車に乗せて運んだ写真もあります。
小浜の食文化を学ぶのにとっても大事なことです。
先人たちは、若狭湾で水揚げされるたくさんの魚を
少しも無駄にせず、美味しく保存し、しかも健康的に
食べようと、色々な工夫をしてきました。
特に、たくさん獲れた鯖についてはこんな工夫をしています。
鯖のへしこ(発酵食品)
発酵させると保存が効き、長持します。
発酵食品で、旨み成分グルタミン酸が、生鯖の8倍
高血圧も抑制します。
へしこは、鯖の糠漬けです。
田烏の棚田を見てください。海だけではありません。
田んぼの恵ももらって、
美味しいへしこが出来上がっているのです。
焼き鯖のちらし寿司はお祭りの時に出されることがあります。
焼き鯖汁(なまぐさ汁)は、宮川地区の郷土料理です。
6年生のキッズキッチンで作ります。
来年、楽しみにしていてくださいね。
焼き鯖はなぜ串に刺すのでしょう。
昔は浜で串に刺して砂浜に刺して焼いていました。
それを継承していて、こんな形になっています。
焼き鯖はハレの日に出てきます。
例えば、祇園祭と言う小浜の由緒あるお祭りの直会などです。
鯖の漁獲量を見てみましょう。
グラフから
水揚げが激減しているのが分かりますね。
小浜の鯖が無くなってしまったら悔しいと
思いませんか。
小浜の鯖の養殖をスタートさせました。
海上生簀についてお話しします。
小浜よっぱらいサバという魚について知っていますか。
エサに京都の酒蔵で製造された酒粕と混ぜています。
それが「小浜よっぱらいサバ」
アニサキスと言った寄生虫の心配がありません。
(短いビデオ)これはなれ鯖です。
最先端技術を使って、例えば、
漁師さんはタブレットなどを使いながら
長年の経験の知識を活かして運用しています。
鯖缶を食べたことがある人?
鯖缶は、脂の乗ったノルウェー産の鯖を使っています。
大きな鯖を使うので手作業で詰めています。
高品質で安全・安心製造
そして、小浜の五徳味噌を使っています。
中身が見えないから、信頼されるものを使っているそうです。
鯖缶は、賞味期限が約3年と長く栄養価が高いうえ、
食べ方が多様なため「ローリングストック」に最適です。
(備蓄と食べることの両方に使える)
この缶詰は、若狭高校と小浜水産高校が12年かけて開発した缶詰
少し濃い味(辛め)に調理してあります。
若狭小浜小鯛ささ漬
日本海産の小鯛を3枚におろし、薄塩、酢で締めたあと、
杉樽に詰めたものです。
農林水産省による地理的表示保護制度(GI)登録されています。
上にささが乗っているのは
「おしゃれだから。」
それもありますが、殺菌効果があります。
杉は、水分を取ってくれます。
そして、見た目が可愛い。
これもハレの日に合います。
若狭カレイ(若狭湾で水揚げされたヤナギムシガレイ)
透き通った身とピンクの子持ちのカレイを
一夜干しにします。献上ガレイとして
天皇家に献上しています。
新聞にも載るので気をつけて見てください。
若狭ふぐ(若狭湾で養殖されたトラフグ)
一定のサイズになったら「歯切り」をします。
その技術が導入されたことで養殖が若狭湾全体に広がりました。
地元で採れた梅の果汁をエサに入れるなど工夫をしています。
ふくいサーモン(トラウトサーモン)
淡水で育ててから海で育てます。
小浜にはこのようなブランド養殖魚があります。
小浜市が養殖業を頑張るのはなぜでしょう。
小浜には小さい17の漁港があって、
それぞれ得意とする魚があります。
でも近年、魚が獲れなくなってきています。
養殖のメリットとして、
計画的に安定生産ができる など
小浜市の魅力は
美味しい魚やその魚を使った加工品が
たくさんあるだけではありません。
学校給食でお魚を丁寧に食べる取り組みをしています。
小浜の食文化を学ぶことは
小浜の歴史や産業、環境、教育など
色々な分野への学びにつながっています。
最後に質問をしました。
ですが、質問するところがないぐらい
詳しく丁寧に分かりやすく
みっちり1時間お話をしてくださいました。
今日は、お忙しい中、子どもたちのために
スライドも作ってきてくださり、
子どもたちが知りたかったことの答えが
たくさん詰まった授業でした。
さあ、このことを子どもたちはどう
活用するのでしょうか。楽しみになってきましたね。
食文化館館長様、職員の皆様
本当にありがとうございました。