6月22日
6年生は「ふるさと仕事塾」の学習で宇久に来ています。
定置網漁業と旅館をされている浦谷様にお話を伺いました。
まずはタコ籠についてお話をいただきました。
「3日ほど餌を置いて入れておく。
3日以上置いておくと網を破って逃げてしまう。
タコは猫と一緒で、小さな穴が空いていると逃げてしまう。」
次に子どもたちからの質問に答えていただきました。
漁師の仕事のやりがいは?
「大漁すると面白い、大変な仕事だけれども喜びにつながる。
過去に寒鰤が3000匹入ったのが最高。
最近では大きなマグロが‘獲れた。
大漁を経験するとまた釣れるんじゃないかなと思うので続けている。
太陽が出てくるまでの瞬間を見れるのが楽しい。」
辛かったことは?
「辛いことを楽しむ。辛いからこそ楽しむ。」
昔と今と比べて、仕事の仕方は変わったか?
「昔は決まった休みがなかったが、従業員の定休日やお盆の連休などの
休みをしっかり取れるようにしている。」
船の運転は難しい?
「船の運転は慣れたら大丈夫だが、怖いのは大丈夫だと思う気の緩み。
判断次第で変わるので、その見極めが大事。」
小浜で漁業をしている人は減っている?なぜ?
「小浜市の漁業従事者は減っている。明石の魚は大阪に行くのが
多いから儲かっている。儲かっているから漁師のなり手がいる。
小浜市は魚が安いから(儲からないし)、なり手が少なくなっている。
都会から漁師になりたいという人を募ってきてもらうのも考えている。
福井県では、水産カレッジという学校もやっているがそれも手立ての一つとしている。」
子どもたちに手伝えることは?
「是非自分たちで考えてほしい。」
獲れる魚は?
「ハマチ、ブリ、ここ2年前から急にマグロが取れるようになってきている。
なんで獲れるようになったかというと国が規制(何キロ以上になったら逃す)をかけている。
獲るのが難しい魚はマグロ。いかに暴れさせないで獲るのが難しい。
カタクチイワシがいちばん獲れる。
小浜でたくさん魚が獲れるのでたくさん魚を食べてほしい。
一番美味しいと思う魚はサバ。御食国の時代からサバは美味しいと言われていた。
宇久の魚は船上でしめているので美味しい。」など
たくさんの質問に丁寧に分かりやすく答えてくださいました。
続いて、タコ籠漁体験のために漁港へ
船に乗り込みます。
出発!
昨日は程よい天気で海で泳ぐ練習をしましたが、
今日は風が冷たくどちらかと言うと肌寒いです。
沖へ進みます。
籠を次々と上げています。
タコ籠の最盛期は過ぎたとのことで、
入っているのもあれば残念なのもあります。
タコが入っているのを引き上げた時は大喜びです。
こんな感じで籠に入っていました。
それを取り出して、網の袋の中へ。
(最盛期は過ぎたとお聞きしましたが)
どんどん獲れています。
船に備え付けの生簀の中に入れます。
ネコザメやアコウも一緒に入っています。
そして、船に戻り、報道機関からのインタビューを
受けました。
「仕事塾の学習を通して、仕事に対するどんなことが
分かりましたか?」
「これからに生かせることは何ですか?」など
インタビューを受けた子どもたちは、自分が感じたことを
考えながら答えていました。
雨には降られたのですが、子どもたちは口々に
「楽しかった!」と言っていました。
浦谷様、お忙しい時間を子どもたちのために
割いてくださり、ありがとうございました。
これからの生活や学習に生かしてくれることと思います。