2月20日
「弁護士を活用した予防授業」の時間です。

「いじめ」について、考える授業。

講師は、S弁護士です。
はじめに自己紹介と
弁護士の仕事についてお話をいただきました。

話の流れが今日の本題へと自然に移って行きました。
いじめによって、
学校に行きたくなくなるような
きつい状況になった。
「ごめんなさい。」
と言われても、いじめられた方は
一生その思いが消えない。
完全に元には戻れない。
だから、そういうことが起こらないように
するのが大事です。
みんながここで考えてもらうことで
そんなことが起こらないようにしたいです。
(ここで例が出ます。)
AさんがBさんのものをなくす。
Cさんが「ひどい、Aと話すのはよそう。」
クラスメートは(やりすぎだと思っていても)
見ているだけ。
こういうことでいじめはどんどん広がっていく。
広がっていくと止まらない。
(場の雰囲気。空気を読まなきゃいけない。)
言える雰囲気じゃなくなる。
自分だけそうじゃないと言えない。
こうなってしまった時に、
実際にできることは何かをみんなで考えてみましょう。





「ひとり調べ」をした後、
3〜4人のグループで話し合っています。





続いて、グループで話し合ったことの発表。
・本当かどうか確かめる。
・先生に言う。
・やっている本人に注意する。
・噂を流さない。
・誰かに相談する。
・何も言わないで注意しないのはよくない。
などの考えが出てきました。

最後に、S弁護士がまとめてくださいました。
「いじめというのは二人だけの関係ではなく
観衆や傍観者を含めて、いじめと言います。
広めなかったら二人だけの関係(喧嘩)で終わることが
面白がったり見て見ぬふりしたりするせいで
いじめになっています。
そして、はじめは軽いノリでもこんな風に広がります。
そして、傍観者のDさんたち(いっぱいいる)が
いじめの空気を作っています。
そんな、ちょっとした気持ちの集まり、
しょうがないなという雰囲気を作るだけで
いじめは広がるのです。
逆にそんな雰囲気を作らない、そのノリって
面白くない、おかしくない?という雰囲気を作ると、
広がらないのです。
ノリは、誰かを傷つける可能性があるという
ことを考えてほしいです。
傍観者的な人がどんな雰囲気を作るかが大事、
その人たちが、
ちょっとずつ「違うよね」と言うことが集まったら、
ちょっとずつ一人一人の意識があったら
いじめは起きません。
いじめが起こらないような
クラスの雰囲気を作ってほしいです。」

子どもたちにとっては、
毎日の生活の中での言動を改めて
考えることができた時間だったと思います。
今日は、学校の教育活動のために
計画を立て、授業を実施してくださり
ありがとうございました。