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今富小学校では「すすんでかかわり 生き生きとりくむ今富っ子」を教育目標に掲げています。本校児童の課題を明らかにし、それに対して教職員で話し合いながら具体的な手立てを講じ、実践していくことで目標に迫ろうと考えています。自分の思いや考えを表現し、互いに考えを深め合える授業づくりに取り組み、授業の深まりを追求し、基礎・基本の徹底と思考力・表現力の育成に努めています。
12月4日(水)、11日(水)の2日間、3年生がみそ作りに挑戦しました。
この取り組みは、以前このHPで紹介しました「すがたをかえる大豆」の第2弾です。
この日は、JAの方をお招きして、みそのつくり方を教えていただきました。
みそ作りに入る前に、みその歴史やみその種類、みその材料について教えていただきました。
はじめに、米麹の塊をバラバラにし、塩と混ぜることからです。
手で握って塊を崩していくのですが、なかなか力のいること。
指に力が入らなくなっている子たちも・・・
次に、豆をボウルにあけて、手のひらを使って潰していきます。
力を入れて潰さないといけないけれど、力を入れすぎるとこぼれてしまう・・・
これまた、思ったよりも難しい。
ここまでできたら、米麹と塩と潰した大豆を混ぜていきます。
「先生! これでいいですか?」「もうちょっとがんばれ!」
根気よく混ぜていき、混ざってきたら大豆の煮汁を加えさらに混ぜ込んでいきます。
塊になるように仕上げたら、自分の袋に入れ、空気を抜いて出来上がりです。
最後に、半年熟成させた「完成品」を見せていただき、匂いを嗅いだり、のぞいてみたり・・・
半年後に期待を膨らませた子どもたちでした。
お世話になったJAの方、ありがとうございました。
12月11日(水)ジビエ給食がありました。
ジビエとは、自然界で獲れたシカやイノシシの肉を使ってつくる料理のことで、フランスを中心に貴族料理として発展してきた料理です。
この日は、鹿肉を使ったコロッケが給食に提供されました。
このジビエ給食を子どもたちと一緒に食べようと、市長さんが6年ろ組にお越しくださいました。
市長さんのご挨拶のあと、いよいよ「合掌 いただきます。」
ジビエ給食を始めて食べた子どもたちは、「おいしいです。」「いつものコロッケと何も変わりません。」とおいしそうにコロッケをかじっていました。
せっかくの機会と、子どもたちは市長さんに
「球場を作ってください。」「体育館にもエアコンをつけてください。」「新幹線は小浜に来るのですか。」など、色々な質問をしていました。
給食後には、市役所の里山里海課の方から、ジビエ給食についてのお話がありました。
「これまでにジビエ料理を食べたことがある人?」と聞かれると、
1人だけが手を上げていました。
自然界で獲られた動物たちの命を、ありがたくいただくことの大切さについて、教えていただきました。
子どもたちにとって、ジビエ給食も市長さんとのお話も、どちらも貴重な体験となりました。
12月9日(月)壬生狂言発表会を行いました。
地元に伝わる伝統文化にふれ、その良さを体感するために、本校の伝統として取り組んでいます。
今年は、5月から壬生狂言クラブが活動を開始し、和久里の指導者の方(甚六会)から、演技のご指導を受けながら練習を積み重ねてきました。
会場には、参観に来られた保護者、お世話になった指導者・着付けの皆様と、全校児童で鑑賞しました。
はじめに、壬生狂言クラブからの挨拶と演目の紹介があり、舞台はスタートです。
<花盗人>
1幕目は「花盗人」
花見にやってきた「大尽」が酔っ払って寝てしまい、その姿を見た「お供」も酒を飲み、酔っ払って一緒に寝てしまったところ、「盗人」に「大尽」の財布と刀が盗まれ、あげくに「大尽」自身がつかまってしまうというお話です。
子どもたちの演技の上手いこと。「大尽」の目をぬすみ、「お供」が手を抜く仕草が何ともいえずおかしかったです。
話の終盤、「お供」に「盗人」を捕まえる縄を持ってくるように命じますが、縄がないため急いで縄をないます。
ようやくできた縄で捕らえようとしましたが、うまく逃げられ、代わりに「大尽」を縛ってしまうという結末です。
これは、「日頃から何事にも準備が大切である。」ということを、面白く説いたお話です。
<餓鬼角力>
2幕目は「餓鬼角力」
「閻魔大王」率いる鬼と、「お地蔵さん」率いる「餓鬼」が相撲をとる話です。
はじめは鬼が勝ちますが、お地蔵さんが仏の力を借りて「餓鬼」に力を授け、鬼に勝ちます。
怒った「閻魔大王」は「お地蔵さん」に決戦を挑みますが、お地蔵さんが勝利するというお話です。
「鬼」は力強く堂々と、「餓鬼」はひ弱で震えている、子どもたちは見事に表現をしていました。
剛力よりも慈悲の力が勝るということから、先祖を大切にすることの教えを説くお話です。
舞台後、指導者の方から演目の紹介と、子どもたちの演技へのお褒めの言葉をいただきました。
全校児童からは
「とても面白かった。」「とても上手だったので、たくさん練習をしたのだと思う。」などの感想が。
そして、6年生からは、
「今富小学校で見る最後の壬生狂言は、とても面白かった。」と。
本校ならではの感想に、伝統の重さを感じました。
さらに、
この舞台のもう1人の立役者は、ハッピーミュージッククラブの子たちでした。
1幕10~15分ある上演中、と切れることなくお囃子を演奏し続けてくれました。
このお囃子によって、見ている人たちは、心地よく演技を見ることができます。
全てが終わった後に、壬生狂言クラブの子どもたちが、ハッピーミュージッククラブの子どもたちのもとにかけより、お礼の挨拶をしていました。勿論、返礼も・・・
たくさんの人に支えられて、この発表会を成功裏に終えることができました。
和久里(甚六会)の皆様、本当にありがとうございました。
12月5日(木)1年生と3年生が人権紙芝居を見て、人権について学びました。
この人権紙芝居は、人権擁護委員の方が学校を回って実施してくださっているのものです。
1年生は、「ぐらぐらもりのおばけ」というお話で、アンパンマンの作者「やなせたかし」さんが作ったお話でした。
もぐらたちが、キツネとタヌキにいじめられていることを知り、みんなで力を合わせていじめを止めるというお話でした。
お話の途中、怖いオオカミに嘘をつくキツネとタヌキに対して、
「違う、違う。」「キツネとタヌキがいじめてた!」
と声を上げて嘘を暴こうとしていた子どもたちの姿がありました。
最後は、「アンパンマン」の歌を全員で大合唱しました。
紙芝居が終わり、「いじめ」についてのお話では、
「思いやりの気持ちを持つこと。」「自分のやったことを認めること。」「相手を許すこと。」などを教えていただきました。
3年生は「桃色のクレヨン」というお話でした。
8年ぶりに外国から帰国するいとこに知的障がいがあることを知った主人公は、それを隠すために友達にウソをついて会わせないようにする。
ウソがばれ、友達から責められたことをきっかけに、いとこのやさしさに気づき、いとこに偏見を持たない家族の言動に気付かされ、いとこの障がいを『個性』として受け止めることができたというお話でした。
子どもたちは、じっくり、頷きながら、真剣なまなざしでお話を聞いていました。
最後は心が通い合ってモヤモヤした気持ちが抜け、主人公と同じようにすっきりとした表情になっていました。
「人を思い込みや見た目では決めつけてはいけない。」
「同じ人間なんだから、寄り添って仲良くしていく。」
たくさんの感想が発表されました。
「人それぞれ得意なこと、好きなことは違うけれど、それが個性で、違いを認め、仲良くしていって欲しい。」
人権擁護委員の方から、最後にお話していただきました。
1年生・3年生それぞれが、教えていただいたことを今日からの生活にいかしていってくれることを願っています。
おまけ
紙芝居が終わってから、委員の皆様から
「今富小学校の子どもたちは、聞き方も、反応も素晴らしかった。」
とお褒めの言葉をいただきました。
人権擁護委員の皆様、お世話になりありがとうございました。
12月5日(木) 2年生が大根の収穫をしました。
この大根は、2年生の子どもたちが種まきをし、地域の方に育てていただいた大根です。
はじめに、来年の春に花を咲かせるチューリップの球根植えのお手伝いをしました。
センター長から植え方を教えていただいた後、みんなで球根を植えました。
いよいよ大根引き。
一面に見える大根葉、どんな大根ができているのやら・・・
畝に分かれて早速引いてみると。
「ぬけたー!」「おおきい!」
楽しそうな声が聞こえてきました。
今年は、天候の影響で、少し小ぶりの大根のようですが、新鮮でとてもおいしそうです。
スーパーで並んだ大根はよく見かけるでしょうが、土のついた大根は見たことのない子も。
2年生は、収穫した大根を使って、「アレ」をつくる、次のプランを考えているみたいです。
お世話になったボランティアさんへの感謝の気持ちを込めて。
今回も、地域のボランティアの皆様に、全面的にお世話になりました。
ありがとうございました。